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葬儀の手帖

仏教式

戒名・法名

戒名とは仏弟子となったことを表す名前です。本来は生前に授かるものですが、実際には亡くなってから付けられることが多いです。通常、菩提寺から授けていただきますがお葬式で取り仕切る僧侶にいただく場合もあります。

戒名は二字で表現され、上下関係などなく平等であることを表しています。浄土真宗では戒律がないと考えるため戒名ではなく法名といいます。

戒名の構成

院号・道号・戒名・位号(浄土真宗では院号・称号・法名)からなり、宗派により組み合わせの順番や内容が異なります。院号はもともとは天皇や位の高い方だけがつけられましたが、寺院に貢献した人や社会的に地位の高い人に与えられます。道号は仏道を修得した特別な人につけられます。位号は戒名の下につけられる年齢や性別、お寺に対しての貢献度によって変化します。

四十九日

四十九日とは仏教用語です。命日から数えて49日目に行う追善供養をいいます。追善供養とは現世の人が亡くなった人に代わり善い行いをして、亡くなった人が徳を積み、極楽浄土に行ける様にするための供養です。お墓がある場合は、この日に埋葬します。また、四十九日までを忌中(きちゅう)といい、慶事や神社へのお参りは自粛します。

百箇日

命日から数えて100日目に行う追善供養をいいます。四十九日で極楽浄土に行けなかった霊は再び審判が受けられる日とされております。この日の供養により故人の手助けになるといわれています。百箇日法要は卒哭忌(そっこくき)ともいわれ、遺族が嘆き悲しむのはこの日を境にやめ、普段の生活に戻ってゆく節目にもなっています。